好き

「好きこそ物の上手なれ」ということわざがある。

自分が好きなことは、一生けんめい努力するので、

どんどん上達するものだということ。

つくづく言い得て妙だと思う。

そんな話。

 

先般行われた本部長杯(3年以下の大会)でのこと。

高学年の大会続きだったので、

久しぶりに低学年のメンバーを見た。

すごく上手になっていたのにびっくり!

もっと驚いたのが、みんな、“大人”になっていた事実。

自分達で時間管理し、準備してコートまで移動、待機、試合、撤収。

当たり前のことを誰に言われるでもなくできている。

みんなで声をかけ合いながら・・・

そんな彼ら全員が必ず言う言葉。

「もっと試合に出たい!もっと試合したい!」

交代したときの悲しい目、出るときの輝かしい目。

本当にサッカーが好きなのだと思う。

 

同日程で開催のオオムラサキカップ(4年生大会)でのエピソード。

大会直前の練習後、4年生を集めてミーティングした際、

一人の選手がはにかみながら、みんなに後押しされながら、

こちらに申し出てきた。

「今度の大会でキーパーをやりたい!」

彼は、この1ヶ月間、チームメイトにお願いして、

ずっとキーパー練習をしてきたらしいのだ。

キーパーをやっている姿をほとんど見たことが無かったので、

ちょっと意外だと思ったが、

本人も含め仲間みんなが応援している様子に了承した。

「やれるところまでやってみなよ」

結果、PK戦で2発止める大活躍!優秀選手に選ばれた。

何が彼を決意させ、努力させ、実行させたのか・・・

まぎれも無く、サッカーが好きだということだろう。

 

好きなことが見つかると、次に必ず“欲”が出る。

「上手くなりたい、あんな風になりたい」、

そして上手くなることによって、

「上手くなってみないと分からない未知の世界を経験したい」。

“欲”は、好きな度合いに比例していると思う。

だからこそ泉野の活動目標は、サッカー好きを増やすことなのだ。

 

スタッフのやるべきこと。

それは、サッカーの楽しさに気付いてもらうこと。

“興味”から“好き”になってもらうこと。

“好き”にさえなれば、あとは自分達でやっていく。

我々は、やりやすいように、もっと“好き”になるよう、

ちょっとだけ手助けをする。これが理想。

 

「選手はサッカーを、スタッフは選手を好きになる」。

こんなチームを目指している。

まだまだ我々の修行が足りませんが・・・

少しずつ、でも着実に進みましょうか・・・

 

再見

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