一昨日の土曜日の朝、集合時間の7時にグランドへ行くと、
数名のお父さんがキビキビとピッチの準備をしていた。
ラインは既に完璧に引かれ、コーナーフラグは立ち、
ピッチのでこぼこを一生懸命トンボでならしている。
みんな、何時から来てやっているのだろう・・・
やられた!という不覚さ・焦りと同時に、
さすが!という感謝と畏敬の念。
聞くと、前日の夕方にO橋さんと息子さん(OBの中学2年生)が、
ラインを引いてくれていたとのこと。
土曜日は仕事なので手伝えない、だから前日にやる。
自分たちのやれることを・・・
つくづく、こんなチームに関係できている自分はしあわせだと思う。
サッカーを芝居に例えてみると、
選手は当然役者!ピッチは演じる舞台といえますね。
となれば、父母のみなさんや我々は、
照明や大道具・小道具その他諸々を下支えするスタッフかな。
一見、双方似たような感じがするけど、
決定的に違うことがある。
芝居は、脚本家がシナリオを書いて筋書きを作り、
演出家や監督が芝居として役者をひとつにまとめあげていく。
サッカーはシナリオがない・・・
自分たちで筋書きを創っていく・・・
おまけにその筋書きは、“相手”よってどんどん書き換えられる。
選手は役者であると共に、
一人ひとりが演出家であり監督でなければならない。
当日、選手全員が集まり、あいさつをし終えたとき、
お父さん方はまだトンボでピッチをならしていた。
選手に聞いてみた。「ピッチを見て何か感じるか?何を感じるか?」
みんな、急に何を言い出すのっていう顔つきでこちらを見たのだが、
一人がすぐに「感謝の気持ち」と答えた。
「きれい」、「やりやすそう」、「うれしい」と言った選手もいた。
いい舞台が整えば、必ず選手がいいプレーをするとは限らないけど、
父母のみなさんの厚意が、彼らに“何か”を感じ取らせている。
人として成長していくために、この“何か”が大事なんだよなぁ~
“心”は、次の行動へ大きく影響するからね・・・
“相手”に邪魔されることなく、
自分たちの描いたシナリオどおりにサッカーすることを
選手のみんなに期待したい!
なぜなら、それがサッカーの一番の楽しさなのだから・・・
父母の皆さんと協力しながら、このサッカーの理想に、
選手がちょっとでも近づけられるよう、
これからもやれることを無理せずいっしょにやりましょう。
楽しみ(乾杯)ながらね!
再見!