2009 年 4 月 27 日 のアーカイブ

舞台

2009 年 4 月 27 日 月曜日

一昨日の土曜日の朝、集合時間の7時にグランドへ行くと、

数名のお父さんがキビキビとピッチの準備をしていた。

ラインは既に完璧に引かれ、コーナーフラグは立ち、

ピッチのでこぼこを一生懸命トンボでならしている。

みんな、何時から来てやっているのだろう・・・

やられた!という不覚さ・焦りと同時に、

さすが!という感謝と畏敬の念。

聞くと、前日の夕方にO橋さんと息子さん(OBの中学2年生)が、

ラインを引いてくれていたとのこと。

土曜日は仕事なので手伝えない、だから前日にやる。

自分たちのやれることを・・・

つくづく、こんなチームに関係できている自分はしあわせだと思う。

 

サッカーを芝居に例えてみると、

選手は当然役者!ピッチは演じる舞台といえますね。

となれば、父母のみなさんや我々は、

照明や大道具・小道具その他諸々を下支えするスタッフかな。

一見、双方似たような感じがするけど、

決定的に違うことがある。

芝居は、脚本家がシナリオを書いて筋書きを作り、

演出家や監督が芝居として役者をひとつにまとめあげていく。

サッカーはシナリオがない・・・

自分たちで筋書きを創っていく・・・

おまけにその筋書きは、“相手”よってどんどん書き換えられる。

選手は役者であると共に、

一人ひとりが演出家であり監督でなければならない。

 

当日、選手全員が集まり、あいさつをし終えたとき、

お父さん方はまだトンボでピッチをならしていた。

選手に聞いてみた。「ピッチを見て何か感じるか?何を感じるか?」

みんな、急に何を言い出すのっていう顔つきでこちらを見たのだが、

一人がすぐに「感謝の気持ち」と答えた。

「きれい」、「やりやすそう」、「うれしい」と言った選手もいた。

いい舞台が整えば、必ず選手がいいプレーをするとは限らないけど、

父母のみなさんの厚意が、彼らに“何か”を感じ取らせている。

人として成長していくために、この“何か”が大事なんだよなぁ~

“心”は、次の行動へ大きく影響するからね・・・

 

“相手”に邪魔されることなく、

自分たちの描いたシナリオどおりにサッカーすることを

選手のみんなに期待したい!

なぜなら、それがサッカーの一番の楽しさなのだから・・・

父母の皆さんと協力しながら、このサッカーの理想に、

選手がちょっとでも近づけられるよう、

これからもやれることを無理せずいっしょにやりましょう。

楽しみ(乾杯)ながらね!

 

再見!