何かやろうとするとき、特にスポーツなどの勝負事では、
よく「悔いの残らないようにしよう」と口にする。
最近の掲示板にも、いくつか書き込まれているのが見受けられる。
悔いが残るというのは、どういうことなのか?
広辞苑を開いてみると、「悔い:あやまちを悔いること」。
さらに、「悔いる:自分のしたことについて、
そんなことをすべきではなかったと思う」とある。
つまり、何かをし終えた後に、
納得しがたい気持ちが残ってしまうということか・・・
サッカーは、器用な手ではなく、不器用な足を使うスポーツ。
ミスをするスポーツである。
失敗やあやまちは付きものだから、広辞苑どおりに解釈すると、
プレーヤーはしょっちゅう悔いが残るということになる。
ただ、実際はどうだろう?
多少のミスがあっても、試合後満足のいく場合はよくある。
では、本当に悔いが残るというのはどんなときなのであろうか?
例えば、アプローチをあきらめた途端に、
キーパーがこぼして、決定的なチャンスを活かさなかった場面などは、
まさしく悔やんでも悔やみきれない例であろう。
整理すると、悔いが残るか残らないかというのは、
自分のもっている力を出し切って、
達成感・充実感を得られるかどうかではないだろうか・・・
自分なりのベストをつくす!
勝敗ではない。
やるだけやって負けても、悔しさは残るが悔いは残らない。
同じ“悔”という字を使うが、意味合いは大きく違う。
以前、新聞に載っていたことば。
「チャンスの女神、勝利の女神には、前髪はあっても、後ろ髪はない」
こちらは、前髪とてっぺんの髪は少なくなりつつ、
サイドと後ろ髪ばかり元気な今日この頃である。
再見!