お盆も過ぎ、苫小牧では早くも秋の気配が漂う中、
衆議院選挙の公示で、日本中は選挙モードに突入!
どこの党の誰でもいいから、
苫小牧に少年団用芝グランドを作るという公約を掲げてくれると、
すぐに入れたくなるんだけどなぁ…(笑)
選挙公約といえば、マニフェスト(manifesto)。
直訳すると声明・宣言。
恐縮ながら、泉野SCにも近いものがある。
ホームページの「クラブ紹介」にアップしている「活動の考え方」だ。
少年団活動に携わる我々スタッフが、
選手と父母のみなさんに対して、
何を目指し(目的)、どのように行動(目標)するかを整理したもの。
すべての活動における一種の判断基準といえる。
選手や父母の皆さんへ示す“公約”に相当する。
以前、この“公約”を破ってしまったことがある。
忘れもしない苦い教訓。
フットサル全道予選での出来事。
接戦の末、PKにもつれ込んだ展開で、
正キーパーに替えて、大人並みに背の高い選手をキーパーにした。
一度も全道へ行くことが出来なかったこの学年。
ラストチャンスなんだ!という思いが頭の中をよぎってしまった。
替えられる選手の気持ちも考えず、
“公約”に反し、勝利を優先してしまった。
結果は、負け。
いや、試合結果よりもっと大きな負けとなった。
“公約”違反したダークな自分に、志が負けたのだから。
チームを導く者の「公約=志」が揺らいだら、
誰もついてこない。信頼は一気に消え去る。
結果オーライはありえないのだ。
あまりにも重要なこの真実を、
ガツンと肝に銘じさせてくれたエピソードがある。
PKの後、挨拶が終わり、
替りに出たキーパーが負けてベンチに帰ってきたとき、
正キーパーが一言彼に言った。
「お前でだめなら仕方ないんだ!よくやったよ、気にするな!」
この選手の度量の大きさ、強さ、仲間を思いやるやさしさ…まいった。
こちらの揺らいだ精神を、まるで受け流すような言葉。
気づかされた。
大義を忘れると、なんと小さくみじめなことかを。
「迷ったら、迷わず初志に、帰るべし」
選挙で政治家は選べるが、
選手はスタッフを選べない。
だからこそ、常に我々は“公約”をブラッシュアップ(精練)し、
声明し、実行し、評価し、また“公約”へ反映するサイクルを、
回していくことが大切だと思う。
いつまでも、教えられてばかりだなぁ~
選手の輝きに励まされながら、
自分の情けなさをまたまた省みる・・・
となりのトホホである。
再見